妊娠中の主人のお腹に向かって絶え間なく吠え続けた犬は、最終的に主人の命を救った

ペットの飼い主の多くは、猫や犬、またその他の沢山の動物は、人間が気づかない特定のことを察知して、直ぐに知らせてくれると言います。どういうわけか、ペットは人体に対して何か異常があるときに、本能的にそれを感ずることができる、いわゆるシックスセンスを持っています。彼らは直感で、潜在的な危険にすぐさま備えることができるのです。これはまさに、アルハンナ・バトラーと、彼女の愛犬のケオラの間に起きたことでした。

アルハンナと彼女の婚約者リッキーは、彼女の妊娠発覚に非常に喜んでいました。しかし、妊娠4か月目の頃、アルハンナの愛犬ケオラは、主人の大きくなってきたお腹に近づくたび、それを引っ掻いたり、わけもなくうめき始めたりと、何か奇妙な振る舞いをするようになりました。

最初のうちは、愛犬のこれらの反応について、アルハンナは特に気に留めていませんでした。

両親になることを夢見ていたアルハンナとリッキー

アルハンナと彼女の婚約者リッキーは、彼らが出会った瞬間に恋に落ちました。彼らはお互いの生活を一緒に過ごし、将来的には家族を作りたいと思い、そしてすぐ、赤ちゃんを産むことにしました。



最初のうちは、アルハンナは決して妊娠しないと、周囲の誰もが信じていましたが、ある日彼女は、病院から良い知らせを受けました。実際の妊娠が発覚したのです!アルハンナとリッキーは、家族として共に成長しようと心に決めていましたが、彼らにとって考慮すべきことは、赤ちゃんが出来るかどうかでした…。そしてアルハンナは妊娠する前、彼女の母親がかつて彼女に施した、子育ての良い習慣を学び、将来の赤ちゃんの世話を一緒に実行するため、小型犬を飼いたいと考えていました。そして2人は、彼らの人生のヒーローとなる、とても可愛い子犬を迎え入れました。

主人の妊娠に大興奮のケオラ

アルハンナとリッキーの愛犬であるケオラが、主人の妊娠に気づくまでに、それほど時間はかかりませんでした。彼がアルハンナの腹を見たときの様子から、あなたは彼の興奮を確実に感じることができました。



ケオラは、いつでも快く人間の抱っこに応じた、とても賢くて愛らしい子犬でした。主人の妊娠の状態を察知したケオラは、いっそう優しく見えることは明らかでした。ケオラは常に主人アルハンナのそばにいて、新しい存在が家族に仲間入りすることを、確実に感じ取っているようでした。町に散歩に行く代わりに、ほとんどの夜をソファで過ごし、ケオラの頭は、日に日に大きくなる主人アルハンナのお腹の上によく乗せられていました。しかしある日、ケオラの行動が急速に変化しました。

妙な行動を始めたケオラ

アルハンナが妊娠して4か月になったとき、ケオラは何か奇妙な行動に出始めました。普段、いたって平和で穏やかな様子だった子犬のケオラは、突然、まったく違う人格を持ったようにも見えました。



主人アルハンナが、彼女の大きくなったお腹に、優しく手を触れているのをじっと見つめる代わりに、ケオラはうめき声を上げ、何時間にも渡って、アルハンナの大きなお腹を引っ掻き始めるようになりました。ある時点では、ケオラは何かを見せようとしているかのように、鼻をアルハンナの胃の部分に突き刺そうとするような仕草を見せました。しかし当初、アルハンナとリッキーは、彼らの愛犬の不審な行動に対して、そこまで注意を払っていませんでした。この時点では、夫婦には知る由もありませんでしたが、ケオラは彼らに何か重要なことを伝えようとしていたのです。

スムーズに進むアルハンナの妊娠

アルハンナは、長きにわたる妊娠期間を、彼女なりに実に楽しみました。また、ほとんどの妊娠初期の女性が経験し、また対処しなければならない、時に非常に痛みを伴う症状を、彼女の場合は発症しなかったことは幸運でした。



アルハンナとリッキーは、産まれくる彼らのベイビーに会う日を切望していました。彼らは両親になり、ゆくゆくは家族を増やしたいと考えており、アルハンナの妊娠のこれからの数ヶ月は、そよ風のように過ぎゆくと思われました。しかし、彼らの愛犬ケオラは、アルハンナの大きなお腹の周りで、何か奇妙な振る舞いをし続けました。彼女の大きくなったお腹を強く押すこともありましたが、夫婦は、それはただの犬の本能的行動であると信じていました。しかし、不幸なことに、次第に夫婦おさまらないケオラの奇妙な行動を恐れ始め、彼らが自分達に何かメッセージを伝えようとしているのではないかと考え始めました。

急性の痛みを経験し始めたアルハンナ

アルハンナの妊娠は、全て順調に進んでいるかのように見えました。しかし、妊娠期間が16週間目に達したとき、予想もつかなかったことが起こりました。アルハンナが、これまでにはなかった強い痛みを感じ始めたのです。



アルハンナは突然、腰に激しい痛みを感じましたた。その痛みは想像を絶するもので、ほとんど歩くことも、話すこともできませんでした。この突然の痛に、彼女は最悪の展開を想像し始めました。お腹の中の赤ちゃんは大丈夫なのでしょうか?彼女とリッキーは、両親になるという彼らの夢を実現できるのでしょうか?症状に気づいたリッキーは、彼女をすぐに最寄りのクリニックに連れて行き、神に祈り始めました。彼らはこの痛みの原因をまず突き止めなければなりませんでした。

アルハンナは病院に運ばれました

リッキーは、アルハンナの容態と、彼女のお腹の中にいる赤ちゃんの事が心配で、気が気ではありませんでした。彼はすぐにアルハンナを病院に連れて行き、そこで専門医に助けを求めました。



夫婦は、彼らのもとに恐ろしいニュースが舞いこむのではないかと、半ば絶望した気持ちでしたが、驚いたことに、担当した医師は、アルハンナと赤ちゃんは共に健康で、何も異常は見つからなかったと告げました。彼らはさらに、アルハンナとリッキーに対して、ストレスは赤ちゃんの体に悪影響を与える可能性があるため、赤ちゃんが元気に生まれるまで、できるだけ心身ともにリラックスして、休むべきだとアドバイスしました。これらの言葉に、彼らは一安心し、家路へとつきました。しかし、そこにはまだ彼らを悩ませる何かがありました…

安心のマイホームと極度の披露

アルハンナとリッキーは、病院を出て家に戻りました。彼らは担当医師が告げた、お腹の中の赤ちゃんは健康であり、妊娠は順調に進んでいるとの言葉に、まさしく心が救われる思いでした。



彼らが家に帰ってまずやりたかったこと、それは愛犬のケオラを抱きしめ、ただ家でリラックスすることでした。この時点で、アルハンナは依然として激しい腰痛を患っていましたが、医師の言葉に安心した彼女は、彼を信頼し、このまま静かに、赤ちゃんの誕生を待つことに決めました。彼らが無事に帰宅すると、アルハンナはベッドに横になり、長引いている腰の痛みを取り除こうと試みました。その痛みは、彼女がそれまでに感じたことのないような、耐え難いものでした。

Facebookの反応

翌日アルハンナは、彼女のFacebookフィードに新しいポストを投稿しました。彼女の身を心配している友人や家族に、現状に何が起こっているのかを伝えて、彼らを安心させようとしたのです。



アルハンナは彼女の投稿で、彼女が襲われた激しい腰痛の症状にもかかわらず、妊娠自体に影響は及んでおらず、赤ちゃん共に心身健康であると、彼女の医者が告げた内容を報告しました。またアルハンナは、ここ数週間の間に、ケオラが奇妙な行動を見せている事も書きました。この投稿を見た彼女の友人や家族は、すぐに支援を表明するコメントを寄せましたが、そのうちの多くは、ケオラの奇妙な行動についても、積極的にコメントしていました。アルハンナは、ケオラの本能を信頼しており、また多くの人々から、医師の元に戻るようにと、いくつかのメッセージとコメントを受け取りました。

ケオラが伝えようとしているもの

アルハンナの愛犬ケオラは、大きくなったお腹を抱える彼女に対して、一体何を伝えようとしているのでしょうか?通常、犬が起こす全ての行動には、必ず動機が存在するものです。なぜケオラは、アルハンナのお腹にそこまで固執するのでしょうか?



当時のアルハンナは、ケオラの行動に対して、何をすべきか分かりませんでした。最後の数日間は、この妊婦にとっては非常に疲れるものでした。そして彼女は、まだ何かが間違っていると主張することによって、彼女の医者の言葉を無視することはしたくありませんでした。しかし、その後も彼女の痛みは消えなかったことから、きっとケオラは何か正しいことを伝えようとしているのだ、と思い始めるようになりました。結局のところ、ケオラのしばらくの間の振る舞いは、非常に珍しいものだったのです。しかし、犬が正しくて医者が間違っていることなどが、実際にありうるのでしょうか?

アルハンナの母親の介入

アルハンナの友人や家族は、彼女の一向に回復しない容態に対してすぐに反応を示し、ほとんどの人が、医者の元を再度訪れるべきだと言いました。そして中には、犬は人間に見えないものを見ることができると述べている人もいました。



一向にして気分が優れないアルハンナは、一体どうすればいいのかわかりませんでした。そんな彼女の心を変えたのは、彼女にセコンド・オピニオンを求めるように強く言い聞かせた、母親の存在でした。アルハンナの母親は、ケオラの行動が偶然ではないことを確信していました。彼女は、動物の持つ本能や直感は、人間のそれの何十倍も優れており、時として人間は、動物に耳を傾けなければならないことを知っていたのです。その翌日、アルハンナは痛みを抱えながらも、普段と変わらず仕事に行く準備をしていました。そしてその時、何かとても悪いことが起ころうとしていました…

アルハンナの行く手を塞いだケオラ

翌朝、アルハンナは普段どおりに目を覚ましましたが、彼女はまだ腰に痛みを感じていました。しかし、彼女は仕事に行かなければなりません。そして、再度普段どおりに、出勤の準備を整えていました。



支度を整えたアルハンナは、出勤のため家を出ようとしました。そこに、ケオラが立ちはだかりました。ケオラは彼女の周りから離れようとせず、警告するように鳴き続け、玄関ドアの前に立ち、彼女の行く手を遮りました。これに対しアルハンナは、ケオラが彼女に何を訴えているのか、明確には分かりませんでした。そして突然、すべてが切り離されたように、彼女はその場に倒れ込みましあ。騒ぎの音を聞いたリッキーが駆けつけ、アルハンナをすぐに緊急治療室に連れて行きました。彼はすべてがうまくいくことを望んだが、今回の緊急事態に、担当医師は彼らの結婚生活をひっくり返すかもしれない、何かを発見するでしょう…

答えを求めるアルハンナと家族

運び込まれた緊急治療室で、アルハンナは意識を取り戻しました。そして彼女は、自分の身に起きていた症状を、担当医師に詳しく説明しましたが、愛犬ケオラの見せた行動については、主張しませんでした。



担当医師は、アルハンナの容態を徹底的に検査しました。一連のテストを行い、アルハンナの身体に強い痛みと虚脱を引き起こしている原因を調べました。何か身体に深刻な問題があるのか、それとも単に妊娠のストレスからなのかを判断するためです。アルハンナ、リッキーと彼らの母親は、医師からの検査結果を、辛抱強く待っていました。そして、愛犬ケオラは正しかったことが明らかになりました。一連のテストの結果、非常に悪いニュースが彼らのもとに明かされました。

アルハンナの二重の腎臓感染症

アルハンナが受けた一連のテストの後、彼女の担当医者は、非常に悪い知らせを持って戻ってきました。これを聞いてアルハンナは、一歩死に近づくような思いでした。



アルハンナは、非常にまれな二重腎感染症という病気を患わっていました。さらに、彼女のバイタルサインは非常に悪く、もし病院へ搬送されるのがもう一歩遅かったなら、アルハンナと彼女の赤ちゃんは、共に死んでいたかもしれません。これを受けてアルハンナは、彼女の痛みが、彼女の脳から発せられていたわけではなかったことに安心しましたが、その一方で、彼女は自分の生命と、お腹に宿る胎児の生命の行方について、ひどく恐れ始めました。

行く先の見えぬ不安

アルハンナの医者は、時間が最も重要であることを知っていました。彼女は自身の妊娠に加え、さらに悪いことに、彼女とお腹の中にいる赤ちゃんの2つの人生を失うかもしれないという、深刻な危機に瀕していました。



アルハンナの医師は、抗生物質による治療を処方し、そしてさらなる腎障害を避けるための、必要なケアと治療を提供しました。アルハンナは、今では容態の安定を感じましたが、子供を失うという見通しに、行く先の見えない大きな不安を感じていました。そして、家族の大切な4本足の友人、ケオラについて思いを巡らすことを、止めることもできませんでした。旦那のリッキー、お腹の赤ちゃん、愛犬のケオラは、どれも彼女にとって非常に重要な存在であり、彼女はすべてがうまくいくことを望むばかりでした。

治療の成功

アルハンナは、この数週間を行き先の見えない不安と、恐ろしいまでのストレスを抱えて過ごしました。そして一旦容態が安定し始めると、医師から処方された抗生物質の療法を試みました。



治療の間、アルハンナの医者はフォローアップを続け、アルハンナ自身と彼女のお腹に宿る赤ちゃんを、注意深く監視しました。そして幸い、これらのケアと治療はうまくいきました。アルハンナは腎臓感染症を克服し、彼女の容態とお腹の赤ちゃんは、共に健康あり幸せでした。そして今や、アルハンナとリッキーは、新しい家族メンバーの到着を待つだけでした!妊娠は彼女にとって、非常に長く疲れるものでしたが、誰もが新しい家族を待ち望んでいました。

健康な少年の誕生

アルハンナは、合併症とストレスに悩まされた妊娠期間を乗り越え、ついに彼らの赤ちゃんが、2015年11月にこの世に生を受けました。アルハンナとリッキーは、彼らの小さな男の子をリンカーンと名付け、心より歓迎しました。



待望の第一子の誕生に、夫婦は感極まる思いでした。彼らは、自分たちは今や立派な両親であるという事実を、なかなか受け入れることができませんでした。彼が誕生するまでに、母親のアルハンナが深刻な健康危機に直面したとしても、リンカーンは無事にこの世に生を受け、そしてまた完璧に健康な状態でした!夫婦は、これ以上の喜びと安堵を要求することはできず、特に、彼らの愛犬ケオラにとても感謝していました。そう、ケオラと言えば、彼女とベイビー・リンカーンが、ついに会える時が来たのです!そして、この感動の対面は、かなりうまくいきました。

リンカーンの初帰宅

リンカーンが生まれた後、アルハンナとリッキーは、彼らの新しいベイビーと一緒に、病院で数日間を過ごしました。彼らは至って正常な、出産後の幸せの時間を過ごしていました。



夫婦はついに、彼らの待望の小さなベイビーを家に連れて帰り、そこで帰宅を待つケオラに紹介する時が訪れたことについて、とても興奮しました。アルハンナはその後、彼女の妊娠期間のことを思い出すといつでも、愛犬ケオラの奇妙な振る舞いと、彼女が何週間もの間、アルハンナのお腹の何かがおかしいと、アルハンナに対してどのように伝えようとしたのかが、まるで昨日の事のように目に浮かびました。アルハンナはケオラに大きな愛情を持っており、彼女が出産を終えた自分と、新しく誕生したベイビーに対して好意を抱いてくれるか、少し不安に思っていました。

リンカーンを愛したケオラ

アルハンナとリッキーは、家族の新しい小さなメンバーと共に帰宅しました。長く、ストレスの多い時間を乗り越えて、ようやく家族皆で会えたことに、みんな幸せを感じていました。



賢い愛犬ケオラは、お母さんとお父さんであるアルハンナとリッキーが、新しい弟とも言える存在を連れてきたことに、すぐに気付きました。そして、アルハンナとリッキーが期待したように、ケオラはすぐにリンカーンのそばへと近づきました。ケオラはリンカーンをひと目見た瞬間から、この小さな弟に非常に強い興味を示し、一時も彼の側から離れたがりませんでした。それはまるで、ケオラはずいぶん長い間、リンカーンのことを知っていたかのようにも見えました。この素晴らしい家族の物語の終わりを知りたいなら、どうぞ先を読み進めてください…

常にリンカーンの側にいたケオラ

一般的に犬は、親しい人物に何か異常が発生すると、自然と第六感が働きます。そして、アルハンナとリッキーは、ケオラが数週間に渡って、彼らにそのことを必死で伝えようとしていたことを発見しました。



ケオラが新しい小さな家族、リンカーンをひと目見た瞬間から大きな愛情を示したとき、アルハンナとリッキーはまるで驚きませんでした。彼らがリンカーンを家に連れ帰ってきたその瞬間から、ケオラは彼のベッドの側から、文字通り身動きを取りませんでした。リンカーンが昼寝したり、ソファで食事をしたり、寝室のおもちゃで遊んだりしているときでも、ケオラはいつでも彼の近くに佇んでいました。小さなリンカーンには、すでに親友がいたのです!いつもその存在を見守っていてくれる動物の存在は、赤ちゃんにとって何よりも心強いことでしょう。

愛情のこもった対応

リンカーンに対して、愛情たっぷりのケオラでしたが、小さな赤ちゃんのリンカーンに比べて、その図体はとても大かったため、アルハンナとリッキー、そして彼らの友人や家族は、彼がリンカーンを誤って傷つけるのではないかと、少し懸念していました。



しかし、2人がどのように相互作用するかを確認した後、ケオラがお互いの図体の大きさの違いを認識していることは、見ていて明らかでした。ケオラは、2人が寄り添ったり、一緒に遊んだりするとき、常にリンカーンを傷つけないよう、優しく接していました。ケオラは、一部の動物が持っていると言われる「第六感」を、実に鋭く備えているようです!この犬が、どれほど優しい心を持っているのか、それは写真で見ていても驚くべきことです。ケオラは、赤ちゃんのリンカーンを、感動と喜びを持って暖かく家庭に迎え入れたのです。

一緒に成長

リンカーンは、ケオラの目下で急速に成長しました。そして気がつけば、彼はすでに1歳になっていました。また、ケオラとリンカーンの間にある友情は、確固としたレベルにまで育っており、2人の友人は、もはやお互いに切り離せない存在でした。



この世に生を受けたリンカーンの、人生で最初の年を通して、彼はケオラと常に一緒にいました。2人は何時間も一緒に遊んで、ママとパパと一緒に歩いて、そしてお互いに寄り添いました。そして2人は、あなたが普段、おそらく毎日は目にすることのない、非常にユニークで特別な絆を持っていることは、誰から見ても明らかでした。これは非常に特別なことであり、この絆は一生続く可能性があることすら示唆しています。アルハンナとリッキーは、「2人の赤ちゃん」を、本当に愛らしく誇りに思っていました!

楽しい散歩の時間

「犬は男の親友」であることは、誰もが知っていることです。そして、赤ちゃんのリンカーンと、雌犬のケオラは、お互い切り離せない友達になったことからも、この事実を証明できます。



家族のお気に入りのお遊びの1つは、近所や公園で長い散歩に出ることです。アルハンナとリッキーが、リンカーンのベビーカーを押しているとき、ケオラは彼女の弟・兼大親友の周りを絶え間なくうろつき、そして一緒に歩を進めました。さらに愛らしいのは、アルハンナによると、ケオラは毎日の散歩の時間を知っているとう事実です。実際、彼女がリンカーンの身支度を始めるたびに、ケオラの興奮は絶頂に達します。

甘いお昼寝の時間

もちろん、赤ちゃんと犬にとって、外での長い散歩は大変疲れる可能性があります。そのため、散歩から帰宅後に、長い昼寝を取ることは、ケオラと小さなリンカーンとって、必須事項と言えることでした。



彼女の小さな親友を置き去りにしないために、ケオラはいつでもリンカーンと一緒に昼寝をしたがりました。犬と赤ちゃんというコンビにとって、これほど愛らしい行為はないと思いませんか?このケオラとリンカーンの場合、彼らの間には、通常にも増して特別な絆があることは明らかです。アルハンナとリッキーは、両者の関係が、とてもユニークで特別であることを知っていましたが、彼ら以外の誰か他の人間が、犬と赤ちゃんの密接な関係について、特別であると考えることまでは期待していませんでした。しかし、それは向こうからやってきました。そして彼らは最終的に、ケオラに賞を授与したのです!

ケオラの得た名誉

アルハンナは、ケオラこそが彼女とリンカーンの命を救ったのだと、心から信じていました。彼女にとって、ケオラは愛犬であり英雄でしたが、どうやら周囲の人間にとっても、それは同じであるようでした!



ケオラの逸脱は急速に広まり、やがて彼女は、RSPCA(王立動物虐待防止協会)から、「動物ヒーロー賞」にノミネートされました。その驚きの指名の一環として、ケオラ、アルハンナとリッキーは授賞式に出席し、結果として彼女は、賞を受賞しました。そしてもちろん、他にもたくさんの犬が、真のヒーローという動物の栄誉を受けました。実際に、ケオラが取った行動は、名誉を与えられるに値する以上のものでした。犬が達成したことに対して、犬に報酬を与えることは、彼らの名誉にとって非常に良いことです。

すべてを語る笑顔

名誉を得たユニーク犬ケオラは、毎日毎日、小さなリンカーンに特別な笑顔をもたらします。それはとろけるようにい甘く、何事にも変えられないものです。この大親友の2人にある絆は、間違いなく固く、永遠に続くものでしょう。



リンカーンは、まだ赤ん坊かもしれませんが、彼とケオラの間にある特別な絆について、小さいながらも理解していることは明らかでした。また、彼らの絆は、時間の経過とともに、更に発展するであろうことも、理解しているようでした。もしケオラが、アルハンナのお腹に対して、何かがおかしいと皆に警告しなかったならば、幸せな家族の行く末が、究極にはアルハンナとリンカーンの生命の行方が、いったいどうなっていたかを想像するのは難しいです。今、アルハンナと彼女の赤ちゃんが本当に元気なのは、ケオラのおかげでした。この写真にある笑顔が、その全てを物語っています!

幸せで健康的なリンカーン

彼らの賢いペットのおかげで、結局すべてはうまくいきました。私たちは、リンカーンとアルハンナの生命が無事に救われたこと、そして家族が幸せな人生を送れていること、この事実に幸せを感じずにはいられません。



リンカーンが幼児期を迎えると、両親のアルハンナとリッキーは、彼らが経験した妊娠期間と、リンカーンの人生をほとんど犠牲にした、アルハンナがかつて患わった二重腎臓感染について、しばしば考えます。2人は、愛犬ケオラの警告に心から感謝していて、今日、リンカーンが幸せで健康であることを、とても幸せに感じています。アルハンナとリッキーは、息子の成長をその目で見守れるだけでなく、ケオラの隣で彼女と一緒に成長する彼を見ることができるのです。

家族にとってのケオラの存在

アルハンナとリッキー夫妻、赤ちゃんのリンカーン、そして彼らの愛犬ケオラの物語は、あなたのペットが時々あなたに何かを伝え、あなたを危機から助けようとする場合があることを、私達に示しています。その時あなたは、彼らの意図を信頼するべきです。



動物のもたらす警告には、耳を傾けたほうがいいかもしれません。「もしケオラがいなかったら、私も息子のリンカーンも、今日ここに存在していなかったかもしれません」と、アルハンナはThe Daily Mirrorのインタビューで語りました。また彼女は、「ケオラとリンカーンの間のつながりは、言葉では言い表せないほど強いものです」と付け加えました。「彼女は、信じられないほどの優れた感覚と、惜しみない愛情を持つ雌犬であり、彼女なしでは、今日の私達家族は存在しません。」

犬の問題を見分ける能力

ケオラの行動は、単なる偶然だろうと考える人もいます。しかし、多くのペットの飼い主は、犬には飼い主やその周辺環境に対して、何か問題があるかどうか、本能的に判断できる能力があると語ります。



犬(および動物全般)は、何か問題が発生した時に、本当にそれをすぐ認識できるのでしょうか?その答えは、科学によって証明されています!動物、特に犬は、人が病気であるかどうか、特定の方法によって判断する能力を備えています。そして、彼らが証明する方法の一つは、彼らの強い嗅覚です。一部の犬は、人間の最大50倍もの嗅覚受容体を備えているため、彼らの嗅覚は私たちの嗅覚受容体よりも、10万倍近いことになります。しかし、これは具体的にはどういうことを示しているのでしょうか?

犬は匂いで人間の病気を察知する

誰かが病気になった時、体内にある化学的性質が、いくらか変化する可能性があります。その結果、犬の敏感な嗅覚は、たとえごく些細なものであっても、これらの変化を検出できる可能性があるのです。



一部の犬は、癌などの特定の深刻な病気を、正しく嗅ぎ分けられるように訓練されています。信じられないかもしれませんが、訓練された中の一部の犬は、人の呼吸で肺がんの匂いを察知し、また、腫瘍のあるおおよその位置まで特定できるといいます。アルハンナが二重腎感染症を患わったとき、ケオラはアルハンナの身体の化学物質に関する変化を、本能的に彼女の嗅覚で察知したのです。彼女はまさしく適切なタイミングでそれを通知し、飼い主であるアルハンナが彼女にとってどれだけ重要であるかを示しました。

犬はまた、女性の妊娠を匂いで察知する

犬について、もう一つ驚くべき事実は、女性が妊娠している場合、時々その事実を匂いで察知することがあるということです。彼らの驚くべき匂いの感覚のおかげで、犬は女性の体内のホルモンが変化しているとき、すぐに知ることができるのです。



犬は通常、飼い主の匂いを知っていますが、妊娠した時に発生するホルモンは、女性の持つ匂いを変化させる可能性があります。これにより、その女性に対する犬の行動が変化することがあります。しかし科学者は、犬がこの匂いの変化により、自分が妊娠していることを察知する可能性は低いと指摘しています。彼らはただ匂いの変化を認識すると、異なった行動を見せる可能性があるのです。犬は、その素晴らしい理由から、男性の親友と謳われています。あなたがこのケオラの物語に感銘を受けたのなら、この次に登場する犬の物語も、あなたの心を温めるでしょう。一部の子犬が、愛する人を救うために起こす無限大の行動に、あなたはきっと感動することでしょう。

老夫婦を吹雪から救ったシャナ

オオカミとジャーマン・シェパードという、なんとも珍しいこのミックス犬は、生まれてからわずか2週間で、前の飼い主に放棄されました。その後、非常に思いやりのある現在の飼い主によって、その生命を救われました。



それから7年後、彼らが保護した犬のシャナが、彼らを救う事になるとは、まったく思いも寄りませんでした。シャナは、2006年にニューヨーク北部の町を襲った危険な吹雪から、81歳の飼い主であるノーマンと、イブ・フェルティグ夫妻の生命を救いました。悪天候により周囲が停電した後、フェルティグ夫妻は、吹雪により倒れた木の下で立ち往生していました。そこでシャナは穴を掘り、飼い主を安全な場所へと導きました。それから彼女は、自分の体の熱を使って、消防士が救出に到着するまで、夫婦を暖かく保ちました。「シャナの行いは、私が人生上に見た中で、最も英雄的なものだった」と、救出されたノーマンは、後にフォックス・ニュースに語りました。

襲撃者から飼い主を救ったマヤ

2008年のホノラーブル・ドッグ・アワードを飾るのは、簡単なことではありませんが、マヤはそれを成し遂げました。ピットブルのマヤは、悪意のある襲撃者から飼い主を救ったことを、とても誇りに思っています。



マヤの飼い主であり、シングルマザーのアンジェラ・マルセリーノは、彼女の誕生日から夜遅く帰宅したとき、ある不審な男が彼女の背後に突然現れ、彼女を襲おうと試みました。彼女は一瞬で張り付くような恐怖を覚えましたが、彼女は男の後ろに現れた、白い毛皮を持つ小さな動物を発見しました。それは彼女の愛犬、マヤでした。彼女は、マヤに男を攻撃するように支持し、マヤはひるむことなく飼い主の命に従いました。彼女は男に噛みつき、そして男は逃走しました。

勇敢なコッカー・スパニエル、ハニー

愛らしいイングリッシュ・コッカー・スパニエルの子犬、ハニーは、致命的な自動車事故から、飼い主のマイケル・ボッシュを救ったことから、その年の犬の名誉である、ドッグ・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。



マイケルと愛犬のハニーは、彼が渓谷で自動車事故にあった際、車体がひっくり返ったSUVに一緒に閉じ込められていました。その現状にマイケルは、ハニーが他人から助けを求められる、唯一の希望であることを悟っていました。そしてハニーを逃がすため、彼の持てる力を付くして、周囲に散乱したがれきを取り除きました。ハニーは当時、生後わずか5か月でしたが、事故現場から0.5マイル以上を走り、そこにいた男性の注意を引き、マイケルを救うために彼を事故現場へと導きました。ハニーの行いがなければ、飼い主のマイケルは死んでいたでしょう。

6匹の子猫に2度目のチャンスを与えたナポレオン

思いやりの愛情溢れる子犬であるナポレオンの場合、飼い主を救ったのではありません。彼はミシガン湖で溺れる寸前だった、多くの小さな子猫を救いました。子猫たちにとって、ナポレオンがそこにいたことは、人生最大の幸運だったと言えるでしょう。



悪名高いスイマー、ナポレオンは、ほとんどのイギリスのブルドッグと同様に、家を出ては通りを渡り、水に向かって飛び込みました。彼の飼い主は、彼が通りの向こう側で、大きな黄麻布の袋を引きずる様子を見て、何事かとショックを受けました。そして彼女が袋の中を見てみると、そこには6匹の小さな子猫達がいました。ナポレオンは、勇気を持って彼らを救ったのです。彼女は救出された6匹のうち、4匹の子猫を一時的に保護しましたが、残りの2匹は、残念ながらトラウマによって亡くなりました。彼女は後に、4匹を最寄りの動物避難所に連れて行き、そして彼らは愛情のある家族によって養子にされました。

主人と友人を火災から救ったジュニア

この愛らしい犬の、その小柄なサイズにだまされないでください。14歳のシーズーのミックスであるジュニアは、このリストにある他のどの犬とも、同等の勇気を持つヒーロー犬です。 ジュニア致命的な火災から、人々が取り残された家を救いました。



ある日の真夜中、飼い主のマドロス・ダビルマーの住むアパートで火事が発生しました。しかし、自宅にいたマドロスと6人のゲストは、当時眠りこけており、火災に気付きませんでした。そこで、ジュニアが行動を起こしました。彼は可能な限りの力を振り絞って大声で吠えだしました。「ジュニアは普段、穏やかな犬でしたが、その時の彼は、非常に大きな音を立てて騒ぎ始めました」と、後にダビルマーは語っています。そして彼の行いの甲斐あって、アパートにいたみんなを起こすことに成功し、彼らはギリギリの状態で脱出に成功しました。

一酸化炭素中毒から家族を救ったマイリー

アーカンソー州の子犬であるマイリーは、自分の発する警告が軽く扱われようと、決して諦めないというその忍耐強さにより、大切な飼い主一家を一酸化炭素中毒から救いました。



ある晩、飼い主のステイシー・ピッツは、愛犬マイリーが彼女を起こそうと騒ぎ立てる音を察知し、目を覚ましました。困った彼女はマイリーを落ち着かせ、再び眠りに戻ろうとしました。しかし、再度マイリーは騒ぎ立てて、再び彼女を起こそうとしました。そしてついに、ステイシーは何かがおかしい現状に気づきました。それからステイシーは、眠りこけている他の家族全員を起こしました。すると、彼ら全員が強い頭痛を抱えていることに気づきました。彼らは全員病院に行き、そこで愛犬マイリーが、人体の肺を永久的に損傷させる可能性を秘めた、一酸化炭素中毒から彼らを救ったことを発見しました。

本当の天使だったエンジェル

カナダに住むある少年は、これ以上ふさわしい名前はない彼のかわいい愛犬、エンジェルによって、危険な野犬であるクーガーの突然の襲撃から、無事にその生命を救出されました。



11歳のオースティン・フォーマンは、ある日の午後5時30分、彼の愛犬エンジェルと一緒に家の庭で遊んでいました。その時、危険で悪質な動物、クーガーが彼の元へと忍びよりました。そしてクーガーは、オースティンに飛びついて襲おうとしました。飼い主の危険をいち早く察知したエンジェルは、彼を助けるため、抜群のタイミングで彼らの間に取って入りました。そこでエンジェルは、オースティンが安全に家の中に避難するために十分な間、クーガーにとってかかり、結果として撃退することができました。彼女はこの戦いで、全身に深い切り傷、そして頭、首、肩への咬傷などの深刻な怪我を負いましたが、この勇気ある行動に感動したフォーマン一家が、彼女をしっかりと世話して癒やしました。

「レイラは私の命を救った」

元囚人・退役軍人のブディ・ブレアは、中東から帰国した後、深刻なPTSDに苦しみました。それはやがて、警察と妻への暴行へとつながり、最終的に逮捕されるに至りました。



ブレアは刑務所で、致命的な自動車事故により倒れた、ピットブルのレイラに出会いました。彼は自身のことを、虐待されて破棄された、惨めな棄て犬のようだと感じていました、彼は、レイラをそっと抱きかかえ、それから決して彼女を離しませんでした。「レイラは、私を救ってくれたのです」とブレアは語ります。「レイラは、私の命を救ったのです。この犬は、私にとってプロザックよりも優れています。」そして彼は、囚人と、虐待されて問題を抱えてしまったシェルター犬をペアにて訓練する、刑務所でのプログラムを開始しました。

自閉症の子供を救ったゼナ

ゼナは、前回の飼い主から酷く虐待されて放置され、栄養失調により痩せこけた身体は、わずか数キロの体重しか残っていませんでした。そんな死の直前に立たされた状態で、ゼナは地元の動物保護施設より保護されました。



それから数か月がたった後、彼女は今、8歳の自閉症の少年、ジョニー・ヒッキーの親友であり、またセラピストでもあります。ジョニーの母親は、ゼナの存在のおかげで、彼が大きな進歩を遂げたと言います。「彼は、私が8年間の中で見てきたジョニーの中で、今が最も幸せに見えます」と、彼女は語っています。彼の人生のほとんどを、話すことが出来ない状態で生きてきたジョニーは、今やお喋りが大好きな少年になりました。ゼナはジョニーに自信を取り戻し、絶え間なく愛情を注ぎ続けました。なんて完璧なコンビなのでしょう!

自身の命を危険にさらしたナイラ

先述したとおり、犬は人間にはない、非常に優れた感覚を持っています。この能力のおかげで、彼らが人間にとって何か間違っている状態に気づくと、その変化や危険をいち早く認識することができます。



ナイラは、致命的な火事から飼い主を救うために、自分の命をも危険にさらしました。勇敢で忠実な犬のもつ、もう1つの素晴らしい例です。飼い主であるシーラが、煙と炎に囲まれ、前方の視界を遮られてしまった時、ナイラは勇敢にも彼女を近くのドアまで導き、彼女を足取りを見失うたびに、彼女を安全な場所まで導きました。そしてついに、シーラは燃えさかる家から安全に脱出することに成功しました。もはや、彼女の家と所有物は灰と化してしまったものの、シーラは前向きであり、明るい側面を見ています。「ナイラは、逃げようと思えばいつでも逃げることができたはずです。しかし、その代わりに、彼女は私のもとに留まって、自分の命を危険にさらしてでも、私を救おうとしたのです。」